パリ市のカーヴから、ボルドー五大シャトーが計2千本、DRC 20本、Petrus 116本、Dom Ruinard '88 140本、Krug Cru Blanc '76 190本、等々が出品され、初日20日は報道カメラが十数台並ぶほどの大騒ぎでした。
出所がしっかりしているだけあって、落札価格は通常より高めで、これをきっかけにまたワイン相場が上がるのではないでしょうか。一般のワイン屋の売値より高く落札されているものが目立ちました。特にロマネコンティ1986は、2本とも五千ユーロ(+コミッション)と、この年のロマネコンティとしては最高値を記録しました。
参加者は素人(ワイン好きだけれどオークションの駆引には不慣れな人)が多かったせいか、主催者の思うツボにはまった落札結果だったと思われます。日本の皆さんは、保存状態はどうあれ、ユーロ高はどうあれ、日本で買ったほうが断然安く楽しめると思います。
主な落札価格は次の通りです。
- Lafite Rothschild 1996 3本: 2000~2100ユーロ
- Latour 1989 3本: 1000ユーロ
- Mouton Rothschild 1989 6本: 2600ユーロ
- Margaux 1990 3本: 2000~2100ユーロ
- Krug Cru Blanc 1976 6本: 1600~2300ユーロ
- Romanée Conti 1986 1本: 5000ユーロ